UV展開について

今回はUV展開、UV座標についてご説明させていただきます。

3DCGを制作するときに、表面の質感や材質は「マテリアル」と呼ばれ、こちらはソフト上で作成、設定をします。

また、模様、凹凸などを表現するため、2Dの静止画像を張り付ける作業があります。こちらは「テクスチャ」という工程です。

このテクスチャの際、貼り付ける位置や方向、大きさなどを指定するために使う座標系をUV展開と言います。
2次元の直交座標系で、横方向の軸がU、縦方向の軸がVです。

何かの略語という訳ではなく、XYZ軸と同じように、UVで座標を表しています。

テクスチャの話に戻ると、
粘土で人間の形を作ったり、プラモデルを組み立てるとき、色は素材の色そのままですが、そこに肌の色や服の模様を描いたシールを張り付けると、
より本物っぽくなるようなイメージです。(マテリアルはその素材を年度にするか、木にするか、金属にするか、という設定になります。)

それをCGの空間の中で行います。

UV展開とは、そういった立体物に描画するための展開図、いわば素材に貼るシールを作るような作業のことです。

さらに言うと、立体を分解して平面にする作業です。

例えば四角形のシールに顔の絵が描かれているとします。これを、リアルな人形の顔の部分に張り付けると考えると、
四角形のシールだと顔の凹凸のせいでうまく貼ることができません。

そこで、顔の形を平面に分解し、その平面をシールにします。

そのシールを貼ることで、きれいに顔の模様を再現することができます。

181109_freehand_model_02.png

この画像は、UV展開をした手のひらのデータです。
親指から小指まで2つずつあるのが分かると思います。

これは3Dの掌を2次元に分解したため、手の表と裏が2D展開されているためです。

これに色をつけ、後はぐるっとシールを貼るイメージで形をつけます。

そうすることで手にリアルな色、模様がつきます。

UV展開されているデータを御支給頂ければスムーズですが、
弊社でUV展開をすることも可能です。

CG制作の際は、こういった模様や質感のイメージもお申し付け頂ければと思います。

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