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制作会社へ製品3D画像の依頼を成功させる3ポイント
HP、カタログなど、媒体を問わず製品のPRに動画や静止画といったビジュアルイメージは必要不可欠です。
今回は、製品の3DCG画像(静止画)に焦点を当て、事前に準備しておくと発注がスムーズに進むポイント3点を紹介したいと思います。
1. 発注時に納品の形式と予定を明確にする
製品の3D画像を制作会社に依頼するために、明確な納品要件の設定は重要です。
また、事前に全体の見通しを立てることで、修正時間が短縮され、より早い納品が可能になります。
納品形式の確認
静止画で確認するべき内容は以下の2点です。
- サイズ(1080×1080px等)
- 納品データのフォーマット(PNG、JPG、Photoshopデータ等)
3DCG制作の中にはレンダリング(書き出し)という工程があり、時間がかかるものになっています。
もしレンダリング後にサイズを変えたいとなると、二重にその時間がかかってしまいます。
意外とサイズの指定は忘れてしまいがちなので、発注の際の注意ポイントです。
(リアルタイムレンダリングもありますが、精度が高さから今のところ弊社では従来の方法を
採用しています。)
予定の明確化
3DCGは制作に時間を要しますが、事前に予定を明確にすることで納期を短縮できる可能性があります。
例えば、同商品で同じアングルからのカラーバリエーションを作成する場合、1点1点書き出すのではなく、
一部を色調補正することで作成ができます。
このように全体の見通しを立てることで、段取りによって納期を短くし、コストを抑えられるケースがあります。
2. 手持ちデータ・サンプルの活用
お手持ちのデータや現物のサンプルの活用により、工程や修正回数を減らして時間の短縮が可能になります。
3DCAD
制作会社に3DCADを提供することで、製品のより正確な再現が可能となり、同時に形状の作成時間が短縮され、
費用の軽減もできます。
ちなみに、弊社では3DCADデータはSTEP形式でご支給いただくことを推奨しています。
3DCG特有のポリゴンのカクカク感が出ず、高品質な出力ができるためです。
他の形式でもインポート可能ですので、使えるデータかどうか、お気軽にご相談ください。
もしCADがない場合でも写真撮影により3Dモデルを作成するフォトグラメトリという方法もあります。
弊社はこちらのサービスも提供しておりますので必要の際にはご検討ください。(詳細はこちらへ)
解像度高めの写真
工程の中で意外と時間がかかるのが質感の設定です。
質感をよりリアルに、希望に沿ったものにできるかどうかは資料の有無が大きいです。
郵送が可能であれば、現物のサンプルが理想的。
次点として高解像度の製品写真になりますが、質感がわかるものであれば、商品の写真以外でも大丈夫です。
その場合、どこにどの質感がくるのか指示書を合わせるとスムーズになります。
また画像の共有は1点ではなく、3〜4点用意すれば認識のずれを減らすことができます。
3. 納品画像のイメージを共有
製品をより魅力的にみせるためには担当者とのイメージの共有が重要です。
陰影をはっきりとさせシャープな印象に、あるいは和らかい光で親しみやすくと、
伝えたいイメージは商品により千差万別。
口頭で認識の一致は難しいですが、ご希望のイメージに近い画像を複数枚合わせて提供することで、
イメージのすり合わせを可能にし、より満足度の高いコンテンツができるでしょう。
まとめ
製品の3DCG画像の依頼は頻繁に行う仕事ではないため、何が必要かと迷うこともあるかと思います。
ましてはじめて依頼する方にはとっては、見当をつけることも難しいと思われますが、
上記のポイントを押さえれば、よりスムーズに、満足度の高いコンテンツを受け取ることができるでしょう。
弊社は、東京・大阪・京都を中心に全国対応しております。お気軽にJPCまでお問い合わせください。
更新日:2023年11月28日